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zoom RSS テーマ「漂着物」のブログ記事

みんなの「漂着物」ブログ


2008.4.6の漂着ゴミ

2008/11/25 21:36
 春になればゴミも活発(?)。2月上旬編その1その2に続き、今回もスクープ調で実物をご覧いただこうと思います。まずは、典型例から。

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四月六日の巻」〜全員集合 より

 上流側につき、集計結果をまとめてみたら次のようになった。この数値を年間集計表に足し込めば、一年分のデータとして完結することになる。
 ワースト1(2):プラスチックの袋・破片/33、ワースト2(1):ペットボトル/27、同数ワースト2(−):フタ・キャップ/27、ワースト4(3):食品の包装・容器類/25、ワースト5(−):袋類/20(*カッコ内は、三月の回の順位)
 掃除機で吸ってそのままになっている分を数え損なっているためか、前回ワースト4だったタバコの吸殻・フィルターは圏外。ワースト5だった紙片についても、粉々になったものは見届けているので、それをしっかり数えれば上位にランクインする筈。


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■観葉植物の大鉢(?)、大きめの袋片


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■園芸用の支柱


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■タイヤ、食品袋、ヒール(?)、DVDケースなど


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■(←)積石の隙間にハマる缶、怪しげなDVD(→)

(業平)「何だぁ、カンカン鳴ってると思ったら」
(六月)「石が積んである辺りも手が届いたもんだから」
 人の輪にかからなかった、ということは捨て方も巧妙だったんだろう。今となってはカウント外だが、十代トリオは空き缶、といっても飲料缶ではなく、ペットのエサ缶らしきものを拾ってきた。その数、二十有数。十分、ワースト上位品である。
(舞恵)「ま、お日様、カンカンだし?」
(緑)「いくら陽気がいいからって、ねぇ?」
(清)「ともかく五カンじゃ済まねぇな」
八「これはゴミステリー的にはどうですか?」
(緑)「空っぽな上に、固めて捨ててあったってのがポイント。どっかのアーティストさんが何かを作ろうとして、やめちゃったとか...」
(舞恵)「ヤダわ、おば様ったら」
 謎は深まるも、とりあえず金属リサイクル行きは決定。


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■プラスチック製寿司桶と電気シェーバー(異色の組合せ)
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散乱するのはゴミか桜か

2008/11/19 21:53
 海ゴミについては、環境省が来年度予算で事業費を計上し、その撤去に乗り出すとの話題で持ちきりですが、これまでのこうしたサミット(例→知床佐渡)などでの議論がようやく実を結んだ、といった見方が真っ当で、決して目新しい動きではありません。長年の関係者からすれば、むしろ当然の動きであり、さらに言えば、「撤去はあくまで対症療法」「国内河川から流出し、海岸に漂着するゴミが大勢である以上、より根本的な策、つまり陸ゴミ・川ゴミにも目と手を」といった思いを持つ方々が多いものと思われます。

 NPO小説「漂着モノログ」は、そんな川ゴミをどうするかが中心テーマ。主に発生抑制の観点に基づき、こんな策はどうか、というものを文中随所に盛り込んできました。実例については当REAL Versionで紹介してきた通りですが、今回はそんな川ゴミのうち、現場で放置されたと思われる「散乱ゴミ」の一例を掲載します。

 干潟の奥(崖上)にあったので、これが「漂流→どこかに漂着」となるのは避けられそうですが、とにかくこうしたゴミをいかに出させないようにするかが、撤去(=今あるゴミと向き合う)と並行して進めなければならないことだと思います。発生源に遡った撤去、そして元からゴミを減らす(3R原則で言うReduce(第一優先))のとセットにする(=将来出るゴミを抑える)ことで、その効果はより明確になるでしょう。

▼袋に満載の容器類

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四月六日の巻」〜全員集合 より

 一望する限り、そこそこの散らかりようではある。だが、お目付け岩の効果か、バーベキュー系は見当たらない。その散乱の要因は、此処ご当地を発生源とするものらしいことがわかってきた。干潟上でどうやって宴に興じるのかは詳細不明ながら、居心地が良くなってきたことは事実。状態のいいレジャーシート、濡れた跡のない仕出し系容器、乾いた感じの生ゴミなんかが放置してあるのは、正に動かぬ証拠である。



 干潟で何らかの宴会をやることになったのは、桜の花弁が舞っていたせい? とにかく開花〜満開が早めだった2008年は、4月6日にもなればすでに花が散る散る真っ最中。水辺には花弁も大量漂着することになります。

 これで漂着先がまっさらな状態だったら、きっと一面桜色といった光景が拡がるんでしょうけど、現実はこんな感じで、ちと興ざめ。某ファストフードの100円コーヒーのカップが転がっているのは、場違いというか、無粋というか... 散り乱れるのはゴミではなく、桜花に限ってほしい、そう思いながら拾ったものです。

▼花弁が先か、容器ゴミが先か?

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 暖気にさらされていると、ゴミの臭気も漂うところ。だが、干潟が元気になってくれば、川の匂い、いや潮と言ってもいいかも知れない、一面には清々しい香気が立ち込め始めるのである。
(業平)「残る花弁、さらわれる花弁、ムム」
(弥生)「Goさん、どしたの? 詩人ぶっちゃって。」
(業平)「この年になるとね、こういうの見てると儚くなっちゃって」
(弥生)「うら若き乙女を射止めておきながら、何ですか、そりゃ」
 晴天の中、ゆっくりと散っていた桜花は、風に舞い、川面を漂い、ビーチに寄せている。干潟を香り立たせていたのは、花弁のせいでもあった。これぞ春の薫り、恋の花がさらに彩りを添える。
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東京湾の外湾へ(3)

2008/11/03 20:48
 ふたたび、三月の巻(おまけ)「外湾へ」の設定解説、ラストです。外湾の浜辺から帰りの電車のシーンまでをご紹介します。



 東京湾でも海は海

 行ってみないとわからないものですが、やはりありました「海ゴミ」。これはほんの一例ですが、発泡スチロールのフロートと漁業用らしきロープ片がご覧いただけると思います。川辺ではお目にかかれないので、つい見入ってしまったりします。

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 ガラス片や燃え殻が散在しているのは即ち、その場で投棄・焼却されるケースが多いことを物語る。だが、それは岸壁寄りの話。波打ちとテトラポッドの間、そしてそのテトラポッドの内側には、正に海ならではの漂着ゴミが見受けられる。近づかないとわからないものである。
 「川から流れてくる、というよりも外洋から? どっちだろ?」
 南実研究員は図りかねている。とにかく集めるだけ集め、調べるだけ調べるに限る。が、時すでに十四時半。
(櫻)「ペットボトル、プラスチック系、容器包装類... 川と変わらない気もするけど」
(文花)「ロープと、あとフロートね。これは干潟、いやポケビじゃ見ないでしょ?」
(六月)「硬いプラスチック片が多いのも特徴?」
(南実)「そうね。でも発生源は内陸だと思うな。」




 「あぶない」のはどっち?

 漂着後、誰かが立てかけたんだと思いますが、それにしてもなんでまた京浜河川事務所の看板があるのやら。電話番号がしっかり出ているので、通報して引き取ってもらえばいいのかも知れませんが...

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 埋没物までは手が回らなかったが、さすがにこれは見逃せまい。
(千歳)「ここって管轄?」
(初音)「さぁ、どうでしょ? 撮っておいてもらえば、親父、いや小湊さんにお伝えします。」
 川を出て、内湾を漂い、岬を廻って漂着してきたのだろうか。それは某河川事務所の警告看板であった。
(千歳)「持って帰りたいのはヤマヤマだけど」
(初音)「看板自体に『あぶない』って書いてあっちゃ、ひきますよね」




 大貫発14:53&14:54

 JR内房線 大貫駅は列車の入れ違いがよく行われるようで、作者が帰りにホームに向かう時も両方向から列車が入ってきました。14:53発は下り、終点の館山には15:44着。14:54発は上り、途中の蘇我には下りの館山と同じ15:44に着きます。この設定は、そのまま小説文中で使わせてもらいました。

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...一行が跨線橋を歩いていると、双方向から列車が入ってきた。
つまりギリギリセーフである。
 「じゃあ五人様、青春して来てくださいね」
 「お互い様でしょ、櫻さん」
 下りに続き、上り。ほぼ同時刻に発車する。そして到着時刻も同じ。行き先は上下で別なれど、である。
 15時44分、青春五人様は館山に、アラサーの三人は蘇我に着く。




(参考)JTB時刻表 2008年3月号(p.252)より

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2008.3.2の漂着ゴミ

2008/09/23 17:00
 暖かくなれば、人々の動きは増し、それに伴いゴミも増える。それだけの話、と割り切れればいいのですが、それにしても...ですね。

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 アップにして観賞するようなものではないかも知れませんが、何がどれだけ、というのを把握しやすくするため、基本的に漂着ゴミの画像は、元々のファイルサイズ(400〜700KB)で掲載しております。ご了承の程を。(この画像を見る限り、品目別の数はもっと多くなりそうですが、今回は多少割り引くことにしました。)



ふたたび、三月の巻」〜昼下がり より

...五人の集計係からの申告ベースでざっとまとめてみたところ、今回は次のような結果となった。(下流側は除く)

 ワースト1(1):ペットボトル/52、ワースト2(2):プラスチックの袋・破片/45、ワースト3(3):食品の包装・容器類/31、ワースト4(5):タバコの吸殻・フィルター/24、ワースト5(−):紙片/21(*カッコ内は、一月の回の順位)

 二月の回は公式記録ではない(?)ので、一月実施分との比較になるが、上位三品目は同じ顔ぶれとなった。上位には出てこなかったが、フタ・キャップは相変わらず。発泡スチロール破片が少なめだったのはまあよしとしても、レジ袋、プラスチック製のカップ、ガラスビン、履物、ボールなどと同じく十個台。ベルト、バッグ、ポーチといった雑貨類も数点、筆記具やストラップバンドも目立った。




☆「漂着モノログ」(REAL version)を開設して、本日でまる一年、今回の記事で123本目を数えるに至りました。読者の皆様にはこの場を借りて厚く御礼申し上げます。小説の連載が続く限り、当ブログもまだまだ続きます。)
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ネタにするしかない珍品漂着物

2008/09/21 14:49
 定点観察を一年間続けていれば、珍品に出くわす可能性も高くなってきます。譜面についてはどこからか流れてくるというよりは、その場または付近で飛ばされた、ということかも知れませんが、もう一つの「上流河川事務所謹製ゴミ袋」は、間違いなく漂着物。下流域で使われることはないでしょうから、少なくともさいたま市以北(荒川中〜上流)の某所でゴミ拾い中に誤って流失してしまったものと考えられます。

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▲折れ曲がってはいるが、汚れてはいない(やはり近くで飛ばされた?)

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▲「タマちゃん」をデザインしたと思われるゴミ袋

 これらを小説に出さない手はあるまい、ということで、しっかり活用させていただきました。(^^)



ふたたび、三月の巻」〜春ラララ より

(千歳)「流れてくるのは簡単なのに、その逆をやろうとするとどうしてこうも動かないかねぇってさ」
 見てるとヒヤヒヤさせられるが、二人力なら何とかなるもの。とりあえず反転させることには成功した。
(千歳)「何か紙切れみたいのが下敷きになってるから...」
(業平)「まさか、譜面だったとはね」
 セッションではこの方、譜面を使ってということがない。ソングエンジニアの二人にとってもあまりご縁がない代物ではある。ただ、河川利用者の中には、このように楽譜を使う人もいる。残念ながら川風を凌げるような譜面台を使わない限りは、こんな風に飛ばされて漂着&下敷きになってしまう訳だが...。
 この人の場合、河川敷でサックスを吹くことはあっても、譜面を吹き飛ばすということはない。南実は何かを探知したらしく、その巨大流木の根元を見分し始めた。
(南実)「まぁ、川辺で楽器の練習するんなら暗譜してからじゃないと、ね」
 とか言いながら、その薄汚れた紙切れをバサバサ。

<中略>

 石島姉妹は、まだ巨木の根元にいて、残り物を物色中。こういう時には福があるものだが、なお下敷きになっていたのは、
(小梅)「な、何で、上流事務所のゴミ袋?」
 福ならぬ袋である。
(初音)「親父に報告だ」
 長女はしめしめ。親父さんにとってはとんだ御難となる。キャッチコピーとか事務所名なんかがプリントしてある点は、責任の所在を明確にする上では有効。むしろ評価されていいだろう。だが、ゴミ収集用の袋がゴミになってしまってはいけない。これまた立派なミステリーネタなので、じっくり推理を働かせたいところだが、姉妹は違う行動に出る。初音は取り急ぎケータイで撮影。その後、小梅は丁寧に折り畳んで、別の袋に収納。皆々に紹介してもよかったのだが、ひとまず我が父の面子を優先した訳である。
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2008年2月上旬の漂着ゴミ(その2)

2008/08/24 19:19
 前回(その1)は主に2月2日の分をご紹介しましたが、今回はその続きに加え、小説文中と同じ2月10日の分もあわせて"スクープ"します。

 こうして改めて見ると、圧巻というか壮絶というか... よくもまぁこれだけ漂着(一部は現場投棄)したものだと思います。

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バッテリー、木製パレット(物流用品)、プラカゴ(ゴミ収集用としては便利)、各種ボトル類

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ここにもバッテリー(流れ着くとは思えないので、おそらくは投棄品)

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Afternoon Teaのギフト袋、制汗(?)スプレー、ストラップバンドなど (Afternoon Tea的にはイメージダウン? 売り手や贈り主の心が伝わっていない、とも言えそうだが)

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クーラーボックス、硬球、防寒着

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各種飲料容器、殺虫剤スプレー、オイルタンク(ファンヒーター用)

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用途不詳な球体(ブイ?)



二月の巻」〜耐寒と体感の間で より

...ひととおりの撮影を終えると、まずは障害物の除去から取り掛かる。何故かバスケットボール大のブイの如き一物が転がっていたが、とっとと陸方向にシュート。あとはシート類から板材から、じゃまっけなのをテキパキと運び出す。櫻は、いつものようにポイポイ作戦を始めるが、干潟面に放るのは止め、河川事務所が切り拓いたルートの上方に放り上げている。この時期、ヨシが陸地を塞ぐこともないので、最初から陸揚げが可能なのである。千歳はその手際の良さに感心しつつも、手を止めることはしない。当地常設となったプラスチックカゴの中に、放り投げるのに向かない容器包装系なんかを次々と収容しては、陸地でガサガサ。



 ちなみに1月6日には、こんなものを発見しました。詳述するのは憚られるので、わかる人にはわかる、ということで。(^^; 軽くご一瞥ください。

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水際の泡沫が何かを駆り立てる? それにしても...



 櫻が洗い場に向かったところで、緑は補足説明する。
 「例えば、鳥の骨格とか、こないだなんかオトナのオモチャが落ちてたわ。素手じゃ何ざましょ?」
 「それをあの手袋で?」
 「ホホ、内緒内緒」
 オトナのオモチャっていったい? モノによっちゃ、あらぬものが付着してたりするんじゃないのか。
 「河原で何やってんだかって思ったけど、作品のインスピレーションとしては良かったワ。一人か二人か、はたまた...」
 これ以上はやめておいた方が良さそうだ。千歳は絶句したまま、である。
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2008年2月上旬の漂着ゴミ(その1)

2008/08/21 11:36
 2月3日の予報が雪だったこともあり、前日の2日に現地調査を済ませておくことにしました。(小説文中で出てくる調査結果は、この時のものをベースにしています。)

 2月にしては漂着量は多く、あれもこれもと大賑わい。今回は、スクープ的な感じでどどっとご紹介しようと思います。(これでこそREAL Version?)

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錠剤、弁当容器、テニスボールなど

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人工芝(ゴルフ練習場用?)、ライター、卵パック、長靴

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コーラの空き瓶、ドンキホーテの袋、その他容器&破片類

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何故かユニクロの袋

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謎の物体(ロゴをもとに調べたら、ガス容器であることが判明) 竹の隣の黒いのはライター(ガス器具とセット?)

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集中スプレー缶&周辺ペットボトル

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ゴム手袋、シーリング材(推定)、漂着(または上陸)をうかがう袋たち... (左上の怪物は巨大流木の一部です)



二月の巻」〜耐寒と体感の間で より

(櫻)「えっと、硬いプラスチックが十九、プラスチック・袋片が六十八、これが今日のワーストかぁ。小っちゃい袋が三十四、容器包装系が二十一、フタ・キャップは三十...」
<中略>
 残る集計結果は、発泡スチロール片/二十九、ペットボトル/四十五、ビン/十九、吸殻/十六、漂着ライター/十二、木片/十一など。十に満たない細々した品目も多岐に亘り、何と先月よりも総数は多いことがわかってしまった。
(櫻)「これであの枯れ枝をどかしたら、もっととんでもないことになる?」
(千歳)「そうだね、残念ながらリセットとは行かなかったけど、今日はちょっとね」
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降雪後干潟

2008/07/30 19:30
 暑い時期だからこそ、涼しくなる画像を一つ。今年の節分、2月3日に撮影した干潟はこんな具合でした。ちょっとした雪に見舞われたものの、一面銀世界とはならず、大きなもの、突き出たものがチラホラ目立つのがわかるかと思います。漂着物は雪にも負けない、要するに存在感たっぷりな訳です。

 真っ白な雪干潟を期待していた作者は、この微妙な光景を目の当たりにし、「マダラ干潟」と称することにしました。枯色のヨシ群生、飛来するカラス、黒々した水際... これらを侘びの風景と言わずして、何と言いましょう。(^^;

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二月の巻」〜雪中動静 より

...立ち往生する少年の隣で、千歳はやっとこさ、雪干潟との対面を果たす。
(千歳)「って、漂着? 目立ってるし・・・」
 降り積もってはいるが、その量の前にはさすがの雪も無力であった。これらを覆い隠すには、さらなる降雪が必要になる、ということか。
(櫻)「私もね、ビックリしちゃって。真っ白って訳に行かないのねぇ。」
 グランドは辺り一面、白である。それとは対照的な光景が二人の前に広がっている。白が抜けているところは、流木だったり、クーラーボックスだったり。あとは細々した突起物なんかが着雪を拒んでいるのがわかる。マダラ干潟とでも呼ぶべき、不思議な世界。崖地では朽ちたヨシが、なお直立し、侘びの風景を醸し出している。ヨシが目立つこともあって、一望する限りは、残念ながら銀世界とは言い難いのである。
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日本における国際海岸クリーンアップ(ICC)2007年秋のワースト10

2008/07/04 23:45
 近々に、JEAN/クリーンアップ全国事務局のホームページにも掲載される見込みですが、先行して発行された「クリーンアップキャンペーン'07 REPORT」によれば、2007年秋(9〜10月)に全国の海岸(及び河川・湖沼等)で調査された品目別ワースト10は、以下の表のようになります。(国際海岸クリーンアップ=International Coastal Cleanupの様式に基づくまとめです。)

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 荒川をはじめとする河川等での数値を除いた、純粋な「海ゴミ」の数字(概数)を作者の方で算出し、小説文中で引用させてもらいました。どっちにしても、桁が違います。(^^;



一月の巻 おまけ」〜アプローチ、ソリューション より

...お次のスライドはこれまた得意の海ゴミネタである。咳払い一つ、そして、

(南実)「国内各地の海岸での調査結果、最新の概況がこちらになります。川ゴミは除いてありますが、河口部分は含まれます。海辺に漂着するのは、やはり発泡スチロールであり、プラスチックであり、荒川の一会場での結果と重なるものがあります。違いとして大きいのは、タバコの吸殻が多いこと、そして、特に瀬戸内海に面した海岸での話ですが、カキの養殖に使うパイプが多く見つかること、でしょうね。広島では万単位で出てくることもあるそうで、全体でも上位になってます。」

 150ほどの海岸での集計というだけあって、とにかく桁が違う。ワースト上位三品目についてはいずれも五〜六万に上り、十位前後まではとにかく五桁。いつもの干潟でコツコツ調べた結果の合計が四千前後というのを考えると、やはりスケールが大きい。だが、彼らの取り組みも決して小さい訳ではない。川ゴミを含めた総計では、九月と十月の分がこれに加算されることになり、統計の一角を占めることになる。千歳は改めて思う。川ゴミも海ゴミもつながっていて、どこも深刻である、ということを。
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2007年5月から2008年1月にかけての月例調査まとめ

2008/07/02 22:55
 小説上では「仮想干潟」としていますが、リアリティを伴わせるためには、実地調査が欠かせません。これまで小説の進行に合わせて、その月例調査で出てくる漂着ゴミ(実物等)を紹介してきましたが、いかがでしょう? まぁ見ての通りでございます。

*参考→これまでの「漂着ゴミ」(漂着物)の記事一覧

 記事や小説文中の通り、実際に品目ごとの件数(実数またはそれに近い数字)を調べてきた訳ですが、必然的に集計表というものも実在することになります。(一応、各月の巻で出てくる数字をきちんと追いかけると、合計数も一致するようになっています。)

 「一月の巻 おまけ」〜アプローチ、ソリューション の中では、その9回分の結果を発表するシーン(下記)が晴れて出てまいります。今回で101件目の記事ということもありますので、記念にその集計表を"real version"でご紹介することにしました。

 これが荒川下流某所での現実なのです。(お手数ですが、PDFファイルにてご参照ください。)



...プロジェクタ操作は千歳に任せ、早速これまでの経緯と集計結果の話に移る。

 「十月の一斉クリーンアップの時は、クイズ形式で発表したりしましたが、今回はそのままズバリご紹介します。五月から先だっての一月の回まで九回分、あくまで定点調査としての集計です。次点、生活雑貨で91、一例はここに映っている通りです。ワースト十位:配管被覆98、九位:紙パックが100ちょうど...」 配付資料の方には、集計表の抜粋を入れ込んであるが、プロジェクタで映し出す分は、品目ごとに一枚一枚という設定。カウントダウン式にスライドショーが展開され、収集数と写真が大きく投影されていくという仕掛けである。八位:飲料缶/127、七位:袋類/143、六位:タバコの吸殻/146、ここまで順当な感じか。

 「さて、ここからは数が増えてまいります。二百台はなく一気に三百台に突入です。五位は、発泡スチロール破片、といってもある程度の大きさのものを数えました。329です。粉々になってしまったものも勿論あります。メンバーの中には粉雪だぁとか言って、はしゃぐのもいますが、とんでもございません。そのままにはしておけないので、できるだけ回収するようにはしています。さすがに数えてはいませんけど。」 櫻のペースになってきて、会場の反応も上向いてきた。四位:フタ・キャップ/368、三位:飲料用プラボトル(ペットボトル)/438、と数が増すのに応じて、今度はどよめきが起こる。待ってましたとばかりに、発表者は畳み掛ける。

 「ワーストの二位と一位は、正直申し上げて区別がしにくいところなんですが、形状がハッキリしているものは包装・容器とし、それ以外は破片として数えました。お菓子の個別包装、小さい袋については途中から分けましたが、それも足すと全部で1200くらいになります。ちなみに二位は破片の方で534、堂々の一位は包装・容器で569。小型袋は78です。あと、カップめんの容器、食品トレイも別カウントでしたね。とにかくこの手のプラスチック、発泡スチレン関係なんです、特に多いのは。漂流・漂着しやすい、だから拾いやすい、という点ではまだいいと言えますが、それにしても、でしょ?」
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タイトル 日 時
赤い筒にはご用心
赤い筒にはご用心  バッテリー、缶入りオイル、アルミホイールが見つかるとあらば、こういう品が出てきても不思議はありません。何故に、カー用品が漂着(それとも単に投棄?)するのかは定かではありませんが、何事も原因あっての結果です。仮に水難事故か何かに遭ったクルマから流れ出てきたものだとしたら、笑い事では済まないでしょうね。 ...続きを見る

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2008/06/25 23:12
2008.1.6の漂着ゴミ
2008.1.6の漂着ゴミ  大物・重量級のゴミは前回紹介した通りですが、通常(?)の漂着ゴミは写真と集計結果の通りです。一年の計は何とやら、と言いますが、こうした漂着はできれば年初限りにしたいものですね。(もっとも、ゴミがなければ当小説は成り立たない訳ですが...) ...続きを見る

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2008/06/22 14:28
越年投棄品
越年投棄品  年が改まってからわざわざ棄てに来ることはさすがにないでしょうから、おそらくは旧年中に投棄したものと思われます。どっちにしてもバチ当たりな話ですね。 ...続きを見る

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2008/06/19 15:28
城南島にて
城南島にて  舞台は品川区から大田区へ移ります。「十二月の巻 おまけ」〜それぞれのHoliday、解説(最終回)をお届けします。 ...続きを見る

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2008/06/09 23:15
2007.12.2の漂着ゴミ
2007.12.2の漂着ゴミ  蚊が出てくるくらいなので、昨年12月はやはり暖かかった、ということなんでしょう。暖かければ人の動きも活発、従ってゴミの量もそれなり... でもこれはちょっと度が過ぎているような気もします。 ...続きを見る

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2008/05/24 01:21
2007.11.4の漂着ゴミ
2007.11.4の漂着ゴミ  ヨシが枯れ始め、視界が広がった分、ゴミの散らかりようも目に付くようになりました。小説文中と同じ11月4日、調査結果は概ね下記の通りです。 ...続きを見る

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2008/04/11 21:43
こんなボートも打ち上がる
こんなボートも打ち上がる  干潟奥の斜面は、夏場はヨシ等で茫々でしたが、11月には何故か道が拓け、こんな大物が打ち上がることに。ボートが先か、通路が先か、疑問はつきませんが、ともかくこのインフレータブルボート(と呼ぶようです)の漂着により、斜面が広くなったのは事実です。 ...続きを見る

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2008/04/08 15:43
発泡スチレンはお早めに
発泡スチレンはお早めに  どこからともなく流れ着くのは発泡スチレンの破片や塊。その軽さゆえ、干潟の奥まで入り込んで来ますが、そこに枯れヨシが覆い被さると姿が見えなくなるので厄介です。その枝を取り除くと、そこには劣化して粉々になったスチレン粒が... 早期回収が欠かせない物の一つです。 ...続きを見る

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2008/04/06 09:39
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水面も水辺も...  前回に続き、西新井橋周辺をご紹介します。(「十月の巻 おまけ」〜グリーンマップはブルーもあわせてご覧ください。) ...続きを見る

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2008/04/02 23:07
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西新井橋から荒川と河川敷を望む  荒川河口から約14kmの地点になります。巡視船紀行(1)では、船から見上げた西新井橋を紹介しましたが、今回はその橋上からの眺めなどを少々。(小説では「十月の巻 おまけ」〜グリーンマップはブルーに対応します。) ...続きを見る

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2008/03/31 15:17
2007.10.7の漂着ゴミ
2007.10.7の漂着ゴミ  台風9号禍の名残とも言えるこの漂着物の数々。上流側、下流側いずれの干潟もヨシの枯れ枝で埋もれ、それに流木やら大物が加わり、あとはいつもの生活系から何から。写真には入っていませんが、複数のレンガが繋がったような瓦礫、物流用の木製パレット、ビールケースなんかも漂着してました。実際にざっと数えた結果は、小説文中の通りです。 ...続きを見る

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2008/02/27 21:34
ライターを集めてみると...
ライターを集めてみると...  ライターは、中に空気が入っていることから浮きやすく、それなりに丈夫なため、海での漂流・漂着ゴミの指標としても使われます。(例:中国・韓国発→日本海沿岸着) ...続きを見る

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2008/02/23 18:42
注射器も漂着?
注射器も漂着?  その場で捨てられたのか、上流から流れ着いたのか、川辺でも海辺でもこの手の注射器(写真中央)は時々見かけます。糖尿病治療用のインシュリン注射と推定されますが、大量に見つかる場合は不法投棄も考えられます。従来型のシリンジタイプに代わり、一見すると注射器らしくないペン型のものも出ているようなので、その移行が進めばこうした投棄は減る可能性はありますが、どんなゴミでも注意が必要なのは言うまでもありません。(キャップが付いているから大丈夫とは決して言えないのです。薬品や発火物と並ぶ、「クリーンアップ時 要... ...続きを見る

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2008/02/21 13:00
台風9号後の漂着ゴミ
台風9号後の漂着ゴミ  2007年9月7日未明(AM3〜6時)にかけ、東京都多摩地域〜埼玉県中央部と通り過ぎて行った台風9号。AM5時でなお975hPa。猛威を奮い、大きな爪痕を残したのは多摩川での様子などからご記憶の方も多いでしょう。 ...続きを見る

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2008/01/30 20:57
漂着ペレットも使いよう
漂着ペレットも使いよう  漂着が大量の場合は、細かいゴミには気が回らないものですが、そんな時こそ時間をかけて、じっくり取り組みたいところ。枯れ枝などが固まっているところには必ずと言っていい程、微細ゴミが多々見つかります。吸殻やプルタブはまだいい方で、BB弾、人工芝の欠片、発泡スチロールが砕けて細かくなったもの、そしてプラスチック粒(主に工業原料・中間材料としての「レジンペレット」(resin pellet))などが出てくると、手では拾いにくいことこの上なく、とにかく厄介です。 ...続きを見る

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2008/01/10 12:07
2007.9.3の漂着ゴミ
2007.9.3の漂着ゴミ  今、改めて見てみると、やはり凄絶。こういう状態だと、拾うのも数えるのもひと苦労です。 ...続きを見る

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2008/01/06 18:50
流木は干潟の奥をめざす
流木は干潟の奥をめざす  9月7日の台風9号増水の比ではありませんが、8月も増水することがありました。増水効果か、このように大きめの丸太などが漂着し、うまい具合に干潟の奥の方で固定された、という訳です。満潮時にこの「防流堤」よりも奥にゴミが流れ込んだとすると、水位が下がるのに伴い、ゴミが丸太などに引っかかることも有り得ます。これは9月3日の証拠写真です。 ...続きを見る

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2008/01/03 20:32
2007.8.7の漂着ゴミ
2007.8.7の漂着ゴミ  小説よりも2日後になりますが、現場はこんな感じでした。流木がゴミを堰き止める格好になっている訳です。 ...続きを見る

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2007/12/06 13:07
テレビの筐体、濡れ衣、ゴム長...
テレビの筐体、濡れ衣、ゴム長...  小説では7月1日付ですが、ひと足早く6月25日に調べに行ったところ、この通り。スクープ系の漂着ゴミは他にも多々... ...続きを見る

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2007/11/05 22:42
枯れヨシの活用策
枯れヨシの活用策  これだけ打ち寄せられてくると、何らかの有効活用ができないものかと考えてしまいます。ワラや木屑では実験が進んでいるようですが、ヨシから燃料というのも不可能ではない?(そもそもそこまでしてエネルギーが必要なのか、という話ではありますが。) ...続きを見る

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2007/10/26 10:25
2007.6.3の漂着ゴミ
2007.6.3の漂着ゴミ  この日は本当に多かったです。ここに出ているのはほんの一例。 ...続きを見る

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2007/10/17 15:03
2007.5.6の漂着ゴミ
2007.5.6の漂着ゴミ  水際では、銅線を抜き取った後の被覆類も多く見かけます。 ...続きを見る

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2007/10/01 22:32
2007.4.10の漂着ゴミ
2007.4.10の漂着ゴミ  小説とは日付がずれますが、4月に入ってなおゴミの漂着は止まず... ...続きを見る

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2007/09/24 13:11
2007.3.20の漂着ゴミ
2007.3.20の漂着ゴミ  荒川下流には随所に干潟がありますが、この時期はこんな具合にゴミが押し寄せるところがあります。 ...続きを見る

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2007/09/24 00:28

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