台風9号後の漂着ゴミ

 2007年9月7日未明(AM3~6時)にかけ、東京都多摩地域~埼玉県中央部と通り過ぎて行った台風9号。AM5時でなお975hPa。猛威を奮い、大きな爪痕を残したのは多摩川での様子などからご記憶の方も多いでしょう。

 荒川の増水禍もただならぬものがありました。熊谷で7日のAM1時にピークの5.65mを記録した後、その大量の水は時間をかけて下流へ向かい、岩淵水門(北区)では、同日PM8時にピークに。実に5.09mだったそうです。グランドが水没したのは言うまでもありません。おそるおそる翌日8日の朝、様子を見に行ったら、写真のような有様でした。

 この時の記録をもとに書き起こしたのが、九月の巻(おまけ)「気まぐれ?パンケーキ」冒頭の下見のシーンになります。

(参考情報→「台風9号で荒川はどうなった?」/随筆「東京モノローグ」第241話 *NPO小説「漂着モノログ」の事始め紹介つき/「増水時の漂流ゴミ」)

画像


 「思ってたよりもマシじゃない?」
 「文花さん、それがそうでもないんですよ。ホラ、あっち。」
 「あちゃー」
 干潟面は事も無げだが、その崖上だったり周辺だったり、つまり「上陸ゴミ」が只ならぬ様相を呈しているのである。目立つものでは、大小様々なベニヤ板、灯油容器、給水用のウォーターサーバ、簡易打上げ式花火のセットが入っていたらしき大きな円筒缶、そしてどこかのスーパーの店内用カゴ... 干潟ではこれまでお見かけしなかった珍品のオンパレードである。斜面のヨシ群も上の方から横倒しになっていて、増水時の水位を身を以って示している。そこには拉(ひし)げたビニール傘が挟まっていたり、各種プラ袋が絡まっていたり、よく見ると枯れ枝の束も横たわっていて、そこにはいつもの常連ゴミの姿も。時折、ガサガサと音を立て、存在を誇示してくる。プラスチック系が目立つが、己の軽さに反比例して、その雑音は重く、叫びのようにも聞こえる。一同、沈思黙考の図となるも、それぞれに思いを深めるにはいい機会となった。

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