地場の花々

 春先の荒川土手では、その気になれば色とりどりの花々が見つかります。されど不肖作者は草花に対する造詣が深くないため、撮りだめした写真なども特になく、いざ、スミレだ、ハルジオンだ、と始めるとこれがなかなか。小説文中ではとりあえず、花束に使えそうな花となるとこんな感じ、というのを想像で入れ込んでみました。(^^;

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 オオジシバリと音だけで聞くと、「はて、どういう意味?」となると思いますが、「大地(おおじ)縛り」と字で書いて、この写真を見ると、「あぁ、なるほど!」ではないかと。ツルのような茎を盛んに出して広がるんだそうで、その名の通り逞しい植物な訳です。(そのパワーゆえ、茎や葉を傷つけると出てくる白い汁は胃腸の薬になると云われます。)



四月六日の巻」~霹靂、残響 より

(千歳)「じゃ、南実さんこれ」
(南実)「千兄さん...」
 ガーベラ、スプレーマム、ミスカンサスといったところは市販品だが、それにさりげなく地場のスミレとオオジシバリが交ぜてあるところが憎い。
 舞台袖で、花束贈呈の様子を眺めていたシスターズは、
(小梅)「あれぇ、櫻さんに渡すんじゃ?」
(初音)「そういうことなら、コマツヨイグサにするんだった?」
(小梅)「ってまだ咲いてないし」
 てな具合。少々面食らうも、ミッションを果たし、それが好い形で完結したことが何より嬉しかった。