水溶性紙燈籠

 2006年8月、荒川下流ではちょっとした話題になりました。流した後で回収することになっているものの、時には漂流・漂着することもあるようで...

(参考情報→灯篭流しを考える/荒川なんでも相談室~水溶性灯篭について

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「八月の巻」~C'est la vie. より

 「え? 燈籠、ですか?」
 台座の方はすでに溶けかけていたが、蝋燭を囲む紙の筒はまだふやけている程度で、それが紙製の灯篭であることはひと目でわかる。蝋燭は溶けきったのか、それとも台座の一部とともに流れてしまったか?
 「荒川でも灯篭流しするんですね。流れきれずに漂着して、こうして原形をとどめてる、って。これは灯篭として本意なのかどうなのか。」
 記録係がノソノソやって来た。「あ、紙燈籠?」
 「千ちゃん、これ知ってんの?」
 「今は灯篭流しって、すぐに回収するように指導されてんだってね。無粋かも知れないけど、できるだけ人目につかないところでボート出して網とかで掬うんだと。でも、これ見ると必ずしも掬いきれてない、ってことだね。ハハ」
 「救われない? フフ」 姉と同じような反応をする妹君。すかさず「そのまま溶かしちゃうと川が汚れるとか? CODでしたっけ」
 「へぇ、お二人ともよくご存じで」 業平は感心するばかり。
 「矢ノ倉さんに前に聞いたことがあって。でも、これ本当に溶けきるんでしょうかね?」
 「持って帰って、いずれ先生に聞いてみますか」
 当の掃部先生は、正にその灯篭の件で真相を確認中。ここより上流の某所で平和を祈念する音楽会と併催で灯篭流し行事が行われたはいいが、その回収が十分でなかった、というのを先生独自の地域ニュース網で聞きつけ、現物を捜し回っていたのである。

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