西新井橋から荒川と河川敷を望む

 荒川河口から約14kmの地点になります。巡視船紀行(1)では、船から見上げた西新井橋を紹介しましたが、今回はその橋上からの眺めなどを少々。(小説では「十月の巻 おまけ」~グリーンマップはブルーに対応します。)



 実際の川景色

 西新井橋から見た荒川(橋より上流側)はこんな感じです。左にヨシ原、右に首都高速、奥のブリッジは扇大橋と開業前の「日暮里・舎人ライナー」です。眺望は良好なのですが、真下の水際を覗いて見ると、漂着ゴミあり泡々あり... 足元は必ずしも絶景ではなかったりします。

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...人が歩けるような水際はなく、ヨシが覆うばかり。干潟状になっている僅かばかりの砂地には、漂着ゴミが少々と白く濁る泡・泡。これでは現場踏査は難しそうだ。
 中央部にいる三人は、上流側の川景色を鑑賞中。小梅は、予備の白紙をクリップボードに挟むと、フリーハンドでアウトラインをスケッチし始める。
 「左側のあの木の橋桁みたいの何ですか?」
 「あぁ、何て言ってたっけな... あ、お兄さんに聞いてみよう。千歳さーん!」
 浮かない顔で千歳兄がやって来た。受け答えも今ひとつパッとしない。
 「粗朶(そだ)とかって聞いたような。枝を組み合わせて枠を作って、その中にまた廃材とか木切れを入れて。石を入れて沈めると、粗朶沈床(ちんしょう)? 漢字で書かないとわからないかな。」
 「とにかく、ソダなんだそーだ」




 台風増水禍? 漂着ゴミがこんなに

 反対側、下流の方に目を転じると、ヨシとセイタカアワダチソウの群生がブロックするように漂着ゴミが層を成してました。橋の真下も似たような状況でしたが、あまりに凄いことになっていたので、掲載は見合わせます。ご了承の程を。

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 ここまでは割と順調だった四人だが、反対側の歩道から「下見」をした途端、事態は急変する。
 「えっ、マジ?」 櫻は目を疑い、
 「ひ、悲惨だぁ」 小梅は目を見開く。
 男子二人は言葉が出ない。セイタカの黄色い一帯の周りには、大きい物では洗濯機にベッドのマットレス、細かいものに至っては、これまでhigata@他の皆々で集めてきた半年分の総量に匹敵、いやそれ以上のゴミがこれでもかと散らばっている。それも一箇所集中ではなく、いくつかの集積地に分散して漂着(?)しているから凄まじい。




 救急車のサイレンが警鐘に聞こえる

 この日は、「タートルマラソン」開催日でした。ランナーがこのように走り行く中、不意に救急車が入ってきてビックリ。具合を悪くしたランナーの救護に向かったんだとは思いますが、作者には橋の下に散らばるゴミの数々に対して出動しても良さそうな場面、と映りました。サイレンの響きにゴミが発する悲鳴が重なる、そんな図です。

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 今回ばかりは千歳の掛け声に従って、一行は移動を始める。と、サイレンとともに救急車が河川敷道路に入って来た。マラソンランナーで急患が出たことに伴うものだろう。だが、四人にはそのサイレンがゴミから発せられる悲鳴と重なって聞こえて仕方がない。救急車には構うことなく、ランナーは途切れなく走り続ける。もし彼等にゴミの声が届いたとしたら? 足を止めることも有り得るかも知れない。
 ランナーの合間を抜けて、何とか現場近くに辿り着いた四人は、橋脚の下で途轍もないものに遭遇する。

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