こんなボートも打ち上がる

 干潟奥の斜面は、夏場はヨシ等で茫々でしたが、11月には何故か道が拓け、こんな大物が打ち上がることに。ボートが先か、通路が先か、疑問はつきませんが、ともかくこのインフレータブルボート(と呼ぶようです)の漂着により、斜面が広くなったのは事実です。

 これで救命用のボートか何かだったら、笑えません。座礁とも難破とも言い得ますが、どっちにしても不謹慎なので、小説文中では単に「漂着」としています。

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「十一月の巻」~視野広がる時 より

 「あれ、何スかねぇ?」
 「何かのシートのようにも見えるけど」
 回収作業は、干潟面から斜面に移っていく。男衆の目線は今は水平である。と、横倒しになったヨシ、その隣に本日最大級の大物が打ち上がっているのを見つける。
 「ゴムボート? な、なんでまた?」
 「ま、とりあえず証拠写真スね」
 「正に漂着ってか」
 女性陣が見守る中、千歳と八広はそのクタクタのボートを陸上へ引き揚げることに成功。除けたらいい塩梅で道が拓けた。いつもの通路とは別に一本。それは湾奥の近傍に当たるため、仮に干潟の中央でゴミを集積した場合、この新ルートを使えば搬出し易くなる。台風増水でヨシが弱っていたところに、漂着ボートが被さり、草分け道のようになった訳か。

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