レジンペレットはどこから?

 プラスチック工業連盟が「樹脂ペレット漏出防止マニュアル」を定めたのは、実に15年前の話。取り組みが進んでいれば都市部、少なくとも23区内のプラスチック関係工場(製造・成型・保管等)から露骨にこぼれ落ちることはなくなっているだろう、と思いたいところですが、そのマニュアルが出て13年後の2006年の5月、江戸川区内のそれらしき工場を調べ回っていて、見つけてしまったのがこの現場です。

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 これがそのまま下水道管に流れ込んだとしても、都内の場合は概ね(増水時は不明につき)水再生センター」を経由するはずなので、川に直接ということはないでしょうけど、郊外では道路端→排水→中小河川・・・というのが有り得ます。荒川下流の干潟に漂着するペレットは、おそらく中流域に注ぐ支流から流入したものではないかと思われます。

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 下水処理のフィルターに頼るのは対症療法みたいなものです。この過程で言うなら、できるだけ上の方で抑える、流れ出る前にいかに防ぐか、ですね。



ふたたび、三月の巻」~昼下がり より

...南実は先生との語らいを楽しんでいる。すでにメールのやりとりは回を重ねていたが、生の対話に勝るものはない。
 「こまっつぁんのさ、粒々レポートも引用させてもらうつもりなんだけどさ、ペレットに関して云えば、その工場とか倉庫とかにまで踏み込まないと、つまり現場を押さえないと、インパクト不足ってことだよな」
 「えぇ、でも最近は工業会の自主規制が進んできたので、露骨には出なくなったようです。ここに流れ着くのは、それこそもっと遡ったところか、運搬途中でこぼれて側溝や下水を通ってきたものか、まぁペレットのまま使われるケースもありますしね。特定しきれないから、悩ましくもあり、逆に研究のし甲斐もあり、ってことなんですが。」
 予防策重視の論点を盛り込んだことで、論文は上々の出来に仕上がった。だが、フィールドでの研究にはなお詰めきれていない点が残る。

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