一人多重コーラスによるオープニング

 1986年当時は、大阪府在住でした。受験生の分際で、とは言え、山下達郎のコンサートにどうしても行きたかった作者は、何とか追加公演(ツアー最終日)のチケットを手に入れ、いそいそと大阪フェスティバルホールに向かいます。7月26日の土曜日。18時開演でしたが、早々と淀屋橋に行って、適塾を見学したり、中之島界隈を散策したり、開演前のワクワクした感じは忘れ得ないものがあります。ホールに入ると、見事なステージセット(「ON THE STREET CORNER」(1986年発売分)のジャケットに使われているのと同じもの)が迎えてくれました。それだけでも感動モノですが、大音量で一人多重コーラスによるオープニングがかかった時にはそりゃあもう!でした。

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 この時の「Performance '86」は、4月に出た新譜「Pocket Music」を引っ提げてのライブになるため、同アルバムからの曲がいくつか初演される訳ですが、「もしかするとオープニングでは、『Pocket Music』(アルバムタイトル曲)のコーラス部分から入って、そのまま同曲になるのでは?」とか予想していたら、これが大当たり。いろいろな意味で鳥肌が立ったのを思い出します。

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 そのオープニングは18:16に始まり、終わったのは何と21:27(作者記録による)。アンコール5曲を含め全26曲。とにかく圧倒され放しの3時間超でございました。(この後、受験勉強に熱が入ったのは言うに及ばず?) そんな想い出深い大阪フェスティバルホールが今年限りでなくなってしまうんだとか。京阪電車の中之島新線開通で、おそらく一帯の再開発に弾みがついた、ということなのかも知れませんが、達郎氏曰く
「フェスティバルホールを壊すって、カーネギーホールを壊すとか、オペラ座を壊すとかと同じこと」
とのこと。確かに蛮行だと思います。

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 「Performance 2008-2009」では、大阪フェスティバルホール2DAYS(12/27・28)が予定されています。なくなる前に行っておきたいところですが、今は東京在住の身ゆえ、なかなか。行かれる方は、万感の思いを以って、楽しんで来ていただきたいと思います。

 何だか前置きが長くなってしまいましたが、そんな思い入れもあって、小説文中でも「Pocket Music」を紹介してみました。(登場人物が語っているような感じで、曲想も練ってたりするのですが、これを形にするには余程の時間と手間がないと難しそうです。)(^^;



ふたたび、三月の巻 おまけ」~本番二週間前 より

(冬木)「そうだなぁ、いいんだけど、オープニングだからなぁ」
 何故か冬木がブツブツ。ステージ担当でもあるので、出だしのインパクト!というのが頭にあるらしい。
(冬木)「一人多重コーラスで始めるってのはどう? 隅田さんにやってもらって録音したのを流す。」
(千歳)「え、僕が?」
(冬木)「かぶせるのはちょっとした仕掛けでできます。コーラスワークは多少心得あるんで、この『聴こえる』のサビから拾うってことで何とか。僕が口ずさむから、それに沿って何音節か入れてもらえば。」
(千歳)「そっか、カラオケ自由曲でもコーラス系でしたね」
(冬木)「ポケットつながりで言えば『Pocket Music』の世界」
(業平)「あぁ、達郎アカペラか」

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