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みんなの「自然再生」ブログ


不自然な川づくり

2008/05/08 00:41
 今では多少は改善されたでしょうけど、2007年1月9日付 産経新聞の下記記事はちょっとした衝撃でした。「多自然型」の名を借りた工事の上塗り、つまり、自然再生の筈がそれと逆のこと(再生不能?)をしていた!というんですから驚きです。

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 このことが頭にあったので、「荒川でももしかして?」と思い、何となく調べつつ、小説にも引用した次第です。(実際にはこういうことはないと信じたいところですが...)

 「自然再生推進法」については、月刊【ポータル】(2007年5月号)に出ていた「自然再生事業の現状と未来」(→PDF)を参照しました。これを読んで、作者なりに思うところを重ねてみたら、小説文中では何やら議論の応酬に。(^^;

(*2008年3月号には、続報として「“多自然型”から“多自然”へ〜」が載っています。)



十二月の巻」〜自然再生論(前編) より

(清)「で、石島さんにお尋ねしたいのは、法的根拠でございます。察するに自然再生推進法ってとこだとは思いますが。」
 まだまだ余裕の石島氏は軽く一言、「左様でございます」
(清)「皆さん、ここで『推進法』てのがクセ者な訳です。再生を推進てのはどういうことか。工事の上塗りを推し進めるような名称だったのがそもそもの間違い。自然を生かした川づくりと言いながら、コンクリの廃材を再利用したコンクリでもって、新たに護岸を作っちまったなんて笑えない話もある。廃材利用=環境配慮って勘違いがまかり通って、自然再生が自然再破壊になっちゃった。そんな不自然な例が後を絶たないんだそうです。とにかく新しく何かを造るっていう発想をどうにかしてほしい、ってのがあります。」
 ここで課長が挙手、千歳は前方に来るよう勧める。
(湊)「不適切例は重々承知しております。今回の実験は、あくまで多自然型のアプローチです。流域の粗朶(そだ)や石を使って沈床を設け、それ自体が自然の一部になるように配慮しています。ヨシ原、干潟、消波ブロックが一帯となって、多様性を醸成することを目指そうと...」
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水面も水辺も...

2008/04/02 23:07
 前回に続き、西新井橋周辺をご紹介します。(「十月の巻 おまけ」〜グリーンマップはブルーもあわせてご覧ください。)



 河川補修か水面清掃か

 3/31を過ぎたので、今は終わっている筈ですが、この日10/21時点では真っ盛り。「河川工事中」に併記してあるのは、この通り「水面清掃作業」(→参考ですが、これの隣に実は「除草及び維持」を謳う「河川の補修を行っています」看板も出ていて、状態。二つの工事を同時にやっているにしては、あまりそういう印象もなく、何ともわかりにくいのです。

 フェンスの後方には、水面清掃(?)の跡らしき廃棄物の山々が見受けられますが、水面だけでこんな大物が集まるとも思えず、除草前に重機で収集した不法投棄ゴミも含まれているのでは?と思いました。(となると、工事というよりは単に作業でいいような気もします。)

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 ゴミにすっかり気を取られていたが、こっちの水辺では河川補修工事ってのと、水面清掃作業とやらをやっていた。ルートが確保されていたのは工事現場があるが故、だろう。補修の方は何をどう、というのがハッキリしないものの、清掃の方は窺い知ることができた。囲いの外から垣間見えるは、想像を絶する粗大ゴミ(産廃?)の山々。
 「え、水面清掃なのに?」
 「いやぁ、不法投棄を集積しただけじゃ?」




 ここにもこんな漂着ゴミ

 これもそうした補修の一環なのかどうか。橋下の水辺には、丸太の堰、積石、瓦礫をネットでくるんだものなどが配置されています。波を消すためだとすると、ヨシ原の保全が主目的でしょう。漂流・漂着ゴミを遮断するつもりはないのかも知れませんが、もしそうだとしたら、あまり効き目はなさそうですね。漂着現場は見ての通りです。

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 工事現場と西新井橋の間くらいに、水際に出られそうな小径が見つかった。おそるおそる歩き進んでみると、まるで異世界である。干潟面が少ない・・・ というのも、干潟を形成するための川の働きを阻害するような無粋な工作物が設置してあるから、である。ヨシを保全するためとも思えない、丸太の堰、積石、さらには瓦礫様の石をゴロゴロとネットでくるんだもの。
 「自然再生って、これのこと?」
 「ここは一つ小梅さんのトーチャンに聞いてみるか、ね?」
 頷きながらも唇をかみしめ、黙々とその物体を描いていく小梅。先を進む六月は野球の試合経過を掲示するボードの断片を発見して興奮する。「見て見て!」
(櫻)「8・9・10・R... そっかぁ」
(千歳)「これも監督さんに報告した方がいいかねぇ」
(小梅)「えっと、生活ゴミとヘンテコな物体とこのボードと... やっぱ写真も見せた方がいいですよね」
 そんな四人を冷やかすように、ジェットスキーが波を立てて上流方向へ。
 「てことは...」
 「でも、逃げ場がない?」
 三十代ともなればいい大人だが、思わず足が竦んでしまう。だが、ヘンテコな堰とかのおかげで、波は消され、彼等の足元は至って穏やか。波消しの効果をまざまざと見せ付けられる格好になる。

<中略>

 という訳で、千住桜木地区の水辺調査はここでひと区切り。橋の下の水際一帯には、一応[湿原・干潟]の小シールが貼られ、大波小波が描き加えられる。[こどもにやさしい]シールは残念ながら見送り。少しは水辺で安らぐことはできた? いや、まだ穏やかならない。
(櫻)「パッと見はきれいそうだったのに、よく見るとやっぱり流れ着いてるのね」
(千歳)「堰とか石とかで漂着しにくいはずなのにね」
 特大サイズのカップめん容器、古新聞、スリッパ、灯油缶、あとは毎度お馴染み袋類に各種飲料容器等々。
(六月)「ゴミも必死なんですよ、きっと。拾ってほしくて上陸して来るんじゃないかなぁ...」
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