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みんなの「プラスチック」ブログ


レジンペレットはどこから?

2008/09/26 23:08
 プラスチック工業連盟が「樹脂ペレット漏出防止マニュアル」を定めたのは、実に15年前の話。取り組みが進んでいれば都市部、少なくとも23区内のプラスチック関係工場(製造・成型・保管等)から露骨にこぼれ落ちることはなくなっているだろう、と思いたいところですが、そのマニュアルが出て13年後の2006年の5月、江戸川区内のそれらしき工場を調べ回っていて、見つけてしまったのがこの現場です。

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 これがそのまま下水道管に流れ込んだとしても、都内の場合は概ね(増水時は不明につき)水再生センター」を経由するはずなので、川に直接ということはないでしょうけど、郊外では道路端→排水→中小河川・・・というのが有り得ます。荒川下流の干潟に漂着するペレットは、おそらく中流域に注ぐ支流から流入したものではないかと思われます。

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 下水処理のフィルターに頼るのは対症療法みたいなものです。この過程で言うなら、できるだけ上の方で抑える、流れ出る前にいかに防ぐか、ですね。



ふたたび、三月の巻」〜昼下がり より

...南実は先生との語らいを楽しんでいる。すでにメールのやりとりは回を重ねていたが、生の対話に勝るものはない。
 「こまっつぁんのさ、粒々レポートも引用させてもらうつもりなんだけどさ、ペレットに関して云えば、その工場とか倉庫とかにまで踏み込まないと、つまり現場を押さえないと、インパクト不足ってことだよな」
 「えぇ、でも最近は工業会の自主規制が進んできたので、露骨には出なくなったようです。ここに流れ着くのは、それこそもっと遡ったところか、運搬途中でこぼれて側溝や下水を通ってきたものか、まぁペレットのまま使われるケースもありますしね。特定しきれないから、悩ましくもあり、逆に研究のし甲斐もあり、ってことなんですが。」
 予防策重視の論点を盛り込んだことで、論文は上々の出来に仕上がった。だが、フィールドでの研究にはなお詰めきれていない点が残る。
記事へなるほど(納得、参考になった、ヘー) ブログ気持玉 2 / トラックバック 0 / コメント 0


□と△の並立

2008/07/15 22:02
 ここへ来てようやく「環境表示ガイドライン」なるものが制定されたようですが、時すでに遅し(?)の観は否めません。同じプラスチックでも「容器包装」と「本体」とでマークは別々、というのは今後もおそらく変わらないでしょう。

 PETボトルのラベルには、その□(=プラ)と△(=PET)の二つ(→参考が表示されていて、まるで別物のよう。PETもプラスチックである以上、プラの再資源化という観点で一体感を持たせた表示にした方がいいのでは?と思ってしまいます。もっとも、同じプラでもさらに細かく(PP,PE,PSの別など)認識してもらいたい、というのが趣旨なら話は別ですが。(ご存じの通り、□の[プラ]の方にもPETと併記されるケースは多々あります。□も△も両方PETの場合、何だか混乱しそうです。)

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一月の巻 おまけ」〜距離 より

...櫻はラベルの識別表示マークを眺めつつ、
 「容器包装は[プラ]って四角で囲ってあって、その下にPETとかって打ってあるでしょ。でもペットボトルの場合は、この三角形。で、プラとは書かれてなくて『1』。何か統一感がないって言うか。」
 マークの是非はさておき、ここでの三角形は形が整っていて、うまく資源が循環することを願ってのデザインになっていることは理解できる。
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前向きな事業者責任

2008/05/26 22:07
 容器包装類の回収・再商品化については、行政と事業者とで水掛け論... どっちがコスト負担するかで綱引き云々... そんな話をよく耳にしましたが、最近はどうなんでしょうね。コストがかかるのはわからなくもないですが、[プラ]に関して言えば、今となっては貴重な資源。長いスパンで考えれば、コストは吸収できる気がします。

 事業者責任と聞くと、今では後向きなものという印象が強くなってしまいました。ここは一つ前向きに「資源を取り戻す!」くらいの気概を持って取り組んでほしいものだと思います。

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十二月の巻」〜re-re-reset より

(京)「それにしてもジャンバーとか衣類も流れ着くなんて」
(南実)「河川敷生活者が着てたものかも知れませんね。あの状態だとさすがにリサイクルには向かないんでしょうけど... あ、京さんが勤めてたスーパーって自社ブランドの衣料品、回収してるんですよね?」
(京)「えぇ。でも自社品だからって、漂着衣料ってのはやっぱりねぇ。漂白ならまだしも。ホホ」
 冬木がここで冴えたことを云う。
(冬木)「自社ブランドの食品とか飲料とか、そういうのの容器包装類ってのはどうですか? 洗って乾かして持ってけば引き取る、そんなサービス。」
(京)「特定できればそれは... あぁ、いわゆる事業者責任ってやつ?」
(南実)「抑制策の一つにはなるでしょうね。売ったらそれでおしまい、じゃなくて再資源化できるものはしっかり回収して次に活かす。CSR以前の話。社会的責任として当然と言えなくもない、かな。」
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廃プラをその場で油化する

2008/05/13 22:35
 海岸でのクリーンアップでも、油化装置の出番が増えているそうです。拾い集めた廃プラスチック(容器包装etc.)がその場で原料の油に戻るとなれば、張り合いが出ることこの上ないでしょう。(時間はそれなりにかかるようですが。) (→製品例

 川辺でやるならこんな感じ? ということで小説文中では、簡易式油化装置と、その油を使った発電機、その電気を使った掃除機、と少々よくばって出してみました。実際にこのような活用ができれば面白いだろうなぁ、というレベル(やや非現実?)ではあります。



十二月の巻」〜検証 より

(千歳)「これのことですかい? また随分と大げさな。」
(業平)「あぁ、これは例の情報誌の一件でさ。行って来たんだ金森さんとこ。その日にいろいろと話が弾んじゃって。で、これは今日貸してもらった一品。もっと大型なのかと思ったら、コンパクトなのが出てんだね。」

<中略>

(清)「その後、そんな話になってたとはな。紹介した甲斐があったってもんだ。しかし、あのぶっきらぼうな金森氏が...」
 信じられんと言った顔の清だが、技術者どうしというのはちょっとでも通じるものがあれば多くを語る必要はないのだろう。この装置、ちょっとした高額品なのだが、コンパクトなのには理由がある。現場で稼動させることの意義をわかっているからこそ貸与してくれた、ということらしい。
(文花)「クルマに何かあると大変だから、一旦降ろしましょう。あれ、南実ちゃんは?」
 強肩の助手は独りで干潟の偵察に行ってしまったので、ここは業平と千歳と新顔男性の三人でどっこらしょ。廃プラを詰め込むタンクと抽出した油を貯めるタンクの二頭立て。これが噂の「油化装置」である。
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ゴミが動物を襲う

2008/02/17 13:07
 漂流・漂着ゴミは動物愛護という観点からも問題視されます。(小説文中ではその一例(→参考情報)を紹介) ヒトの場合、食べ物と間違えて、ということはまずないと思いますが、

 ・瀬戸内海:海苔養殖網にカキ養殖用パイプが絡まる
 ・東シナ海:チリメンジャコ網に微小プラスチックの混入
 ・八代海:養殖海苔に微小プラスチック(発泡スチロール破片)混入
 ・対馬:漂流漁網による海藻(ひじき)へのダメージ、アオサノリへの微小ごみ混入
 ・屋久島沖:キビナゴにフィルム状プラスチック混入


 といった事例があり、食卓を脅かす可能性が指摘されています。人間とて例外ではない訳です。(写真は、八代海南部(鹿児島県出水市)で採取された微細ゴミの例)

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 だからと言って、当地の海産物を敬遠するのは考え物。むしろ買い求めることで応援したいものです。収益がなければ、現地での対策がとれなくなり、ひいては日本の食全体にも影響するからです。漂流・漂着ゴミについては、より遡った予防策が必要、というのはこうしたことからも言えると思います。(特にプラスチック製品の設計・開発レベルに遡る発生抑制策)



十月の巻」〜開会! より

 お次は先生の弟子の出番である。業平にフリップを預けると、南実がマイクを握る。
 「先生の前でやりにくいんですけど、他の生き物が困っている様子をここで少々お話させていただきます」
 研究員らしい粛々としたトークとともに、淡々とフリップが繰られていく。レジ袋を誤食して窒息してしまったウミガメ、釣り糸に絡まって息絶えたペリカン、漁網が首に絡み付いて流血しているオットセイ、海面に漂流するプラスチック製品をついばむ海鳥、その海鳥の砂嚢(さのう)の拡大写真には、レジンペレットなどの砕片が... さらに、プラスチック系の袋ゴミなどが詰まったイルカの消化器の解剖写真がそれに続く。大人が見ても刺激的な画は子どもにとってはよりショッキングだろう。文花と櫻を除いては、higata@メンバーも初めて見る動物被害実態の数々。参加者の中には、目をそらす者もいたが、しかと心には刻まれたようだ。
記事へ驚いた ブログ気持玉 16 / トラックバック 0 / コメント 0


識別表示を活かすには

2008/01/12 17:22
 原油価格がどうこうと騒がれている割には、石油を原料とするプラスチックは、その扱いが軽視されている気がします。せめてプラスチックの容器包装に関しては、再資源化・再商品化されてほしいところですが、自治体のゴミ行政に温度差が生じ、「燃やしてしまえ」志向が増えているのは残念な限り。(→参考情報 しっかり原料に戻す努力をしている自治体の集積所まで越境して持って行きたくもなります。

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 対象となる容器包装には、[プラ]などの表示が付されているので、少なくともこれが付いているものはしっかり回収ルートに乗せられるよう、心がけたいものです。(他のマーク(業界等の自主設定)付き商品も同様)

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「九月の巻」〜縁結び より

 業平は何を思ったか、廃プラの中から[プラ]の識別表示が付いている容器包装類をピックアップし出した。まだ乾ききっていなかったが、構わず別のレジ袋に入れている。「ちょっとね。実験用に頂戴します。」 この手のプラ包装は、ケミカルリサイクルで油に戻せる訳だが、原料化される前にまだお役に立つなら、[プラ]としても本望だろう。彼の実験では、バーコード部分がカギになるが、変形してたり破れてたり、イレギュラーな方がスキャナの試し甲斐があるとのこと。冬木は「おそれいりました」と一言。一同同感である。
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漂着ペレットも使いよう

2008/01/10 12:07
 漂着が大量の場合は、細かいゴミには気が回らないものですが、そんな時こそ時間をかけて、じっくり取り組みたいところ。枯れ枝などが固まっているところには必ずと言っていい程、微細ゴミが多々見つかります。吸殻やプルタブはまだいい方で、BB弾、人工芝の欠片、発泡スチロールが砕けて細かくなったもの、そしてプラスチック粒(主に工業原料・中間材料としての「レジンペレット」(resin pellet))などが出てくると、手では拾いにくいことこの上なく、とにかく厄介です。

 生態に影響を与えるおそれがなければ、充電式の掃除機(耐水仕様)を使う手もありますが、手っ取り早いのはその物質の特性を活かす方法でしょう。バケツなどに水を汲んできて、その中に固まりごと入れると、人工物は浮いて来ます。それを浴槽での湯垢とりなどに使うフィルタですくえばOK。特にレジンペレットはホームセンターなどでも売られているくらいですから、きちんと分けて洗えば、ちょっとした拾い物になります。

(参考情報→レジンペレットの問題点(例)/樹脂ペレット漏出防止に向けて

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*東京ガス(ガスの科学館など)では、ガス管の廃物から「リサイクルペレット」を生成し、工作教室を開いています。黄色のペレットを使えば、こんな風にヒヨコができます。

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九月の巻」〜縁結び より

...こぼれ落ちた粒や欠片(かけら)を掬っては、千歳が持ってきた空のバケツに移す。水はあとで注ぐようだ。
 「その緑色の細長いのって、人工芝?」
 「あぁ、京さん... えぇ、劣化すると、この有様です。河川敷のスポーツ施設で使われているものが発生源としては大きいんでしょうけど、百円ショップで売ってるのとかありますよね。あれがそのまま河原にポイ捨てされることもあって、そういうのも混ざってくるんだと思います。質がいいとは言えないからすぐとれちゃうんでしょうね。」
 かくして、小松先生の小講座が始まった。「この粒々はアイロンを当てると溶けるので、動物クッキーを作る時の型なんかを使えば...」 レジンペレットで工作ができることを知った京は、その色のついた粒々のいくつかを譲り受けることとなった。これぞリサイクル(再利用)、と言いたいところだが、レジンペレットはあくまで原料なので、工作で使われた時点で初めて製品化される。今回はリサイクルではない。妙な話である。
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プラスチック製容器包装

2007/10/20 15:45
 東京都23区では、区ごとにプラスチックごみの扱いが異なりはじめ、混迷の様相も... 「容器包装リサイクル法」(通称)の精神は、自治体には浸透しきれなかったようです。再商品化義務って何だったんでしょうね。

(→参考情報:容器包装の識別表示Q&A〜「再商品化義務」等/廃プラスチックのサーマルリサイクルについて容器包装の3Rを進める全国ネットワーク



六月の巻」〜現場研究員 より

 燃える・燃えないの区分が、南実の地元とはまた違うようで、それも彼女を当惑させた。
 「プラスチック、可燃なんですか?」
 「『サーマルリサイクル』だとか、もっともらしいことが書いてありましたが、せっかく分別(再資源化)意識が高まってきたところでそれはないだろう、と思ってはいます。形を成していないプラは仕方ないので可燃、それ以外の容器包装関係なんかは不燃、て感じで、少しばかり抵抗してますけど。」
 「油に戻す取り組みを進めている自治体、増えてるのにねぇ」
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